Geloomy × TO GO Vo.2「今を一緒に楽しむ」
Geloomy × TO GO
「今を一緒に楽しむ」

Geloomy(ジェローミー)は、4人組のネオディスコバンド。
メンバーはそれぞれ臓器の名前をアーティスト名にしており、小腸がボーカル・ギター、肝臓がキーボード、肺がドラム、腎臓がベースを担当する。音楽に加え、映像やグラフィックも自分たちで手がけている。
今回TO GOは、新アルバム『MENU』に収録された「(cw)ocnu」のMVをサポートした。
監督を務めたのは肺。工場や旅館を舞台に、メンバーのアドリブを取り入れながら撮影された。
MVで全員が着用しているのは、腎臓のデザインをプリントしたGOATのジップアップフーディー(9160 ASH)。
このフーディーは、今回のツアー会場でも販売されている。
楽曲に込めた思いから、撮影中のエピソード、デザインに忍ばせた遊び心まで。
4人に、今回の制作と音楽や服への思いを聞いた。
Q1.今回撮影した楽曲「(cw)ocnu」は、みなさんにとってどんな曲ですか?
肝臓(Key.)
この曲は、Geloomyが次にやりたいことへつなぐ一曲だと思っています。アルバムは今までの集大成でもあるんですけど、そこからまた新しいことをやっていきたい、という気持ちもあって。
アルバム制作のきっかけになった話なんですけど、地元のスタジオに、顔見知りのマスターがいるんです。
上京直前に話した時に、「先人と同じことやっても意味ないから、新しいことやり続けたほうがいい」って言ってきて。それを聞いて、もっと新しいことを探っていこうって思えたんです。
「(cw)ocnu」では、小腸が作った曲に、僕はアナログシンセでアプローチしました。生音とシンセを組み合わせながら、自分たちなりのダンスミュージックを探っていった曲でもあります。
小腸(Gt./Vo.)
Geloomyの裏リード曲というか、これからいろんなことをやっていくうえで、その一つになる曲ですね。
バンドで四つ打ちをやるにしても、どうやって自分らの色を出すかは大事だと思っていて。今までは四つ打ちをどこで出すか考えていたんですけど、この曲は逆にずっと四つ打ちなんです。
ちょうどTame Impalaのギターのサウンドにはまっていた時期でもあって、ホームメイドな感覚も意識していました。
この曲の特徴的なサウンドは、家で作ったものが大きいですね。
アルバムの流れでいうと、「maindish(me@)」の後のトイレ休憩です(笑)。歌詞は自分の中では意味があるんですけど、ほかの人が聴いたら意味がわからない。その感じが、今回は特に強い曲だと思います。

Q2. 肺さんは今回もMVの監督を務めています。映像づくりで一番こだわったところは?
肺(Dr.)
曲にちょっと怪しげな雰囲気を感じて、最初に浮かんだのが海外ミームの「The Backrooms」みたいな世界観でした。少しチープな、VHSのカメラで撮ったような質感を出したかったんです。
今回は少人数のチームで、あまり細かく決めずに、その場のみんなのアドリブで撮っていきました。メンバーの即興力がすごいので、結果的にかっこいいMVになったと思います。
僕はどちらかというと編集作業が好きで、前の段階で全部を固めるより、素材をたくさん撮ってから考えたいんですよね。今回はそれが結構できたので、撮影も編集も楽しかったです。
旅館は雰囲気がぴったりでした。部屋も貸していただいて、そこで休憩できたし、涼しかったし。工場は、そこだけでもう一本MVが撮れるくらい、ポテンシャルがありました。みんなで小旅行をしたような感じで、現場の空気もすごく良かったですね。
あと、今回出てくるトイレは、もともと前の「maindish(me@)」のMV用に買ったものなんです。アルバムの曲にちなんだものを登場させたくて、「(cw)ocnu」があるからトイレも必要になって。それが今回は主役になりました(笑)。
かぶって踊るときは結構息がしづらくて、たまにふたを開けて呼吸していました。今回のMVは、自分でもかなり気に入っています。

Q3. 腎臓さんがデザインした今回のグラフィックは、どんな発想から生まれたんでしょうか?それがフーディになり、メンバー全員で着て撮影してみて、どう感じましたか?
腎臓(Ba.)
MVに合わせてトイレを入れたかったんですけど、「これを着て外に出られへんな」というデザインにはしたくなくて。なので、トイレかどうかわからないくらい、一色で粗くしたグラフィックにしました。ジップで絵が半分になるのも良かったですね。
もともとゲームの画面みたいなデザインを考えていて、そこから思いついたのが「汚いトイレを掃除するゲーム」でした。このフーディーは、そのボス戦の画面という設定です。ちょうどメンバーでモンハンにはまっていて、そこからの影響もあると思います。
胸の星は掃除の難易度で、弱点は漂白剤。洗剤を武器にすると倒しやすい、ということですね。依頼人がGeloomyで、お客さんがプレイヤーとしてトイレを倒すんです(笑)。掃除の武器はまだ選んでいないので、そこからプレイヤーが選ぶ、という設定にしています。
「最後に掃除した日」には、僕らが初めて集まった日を入れています。(笑)見た目はかっこいいけど、よく見るとそんなストーリーがある。そこまで知ってもらえたら面白いなと思って作りました。

Q4. 音楽だけでなく、映像やグラフィックも自分たちで作るGeloomy。みなさんにとって、音楽と服はどんな関係にありますか?いつも思ってることでも、今回使ったGOATのフーディの着心地や、自分たちがMVで着た服をお客さんにも着てもらうことについて、聞かせてください。
腎臓(Ba.)
音楽で作った世界観を、服装でより現実に近づけるというか。今回のワンマンでも、「食」にちなんで僕がエプロンを着けたりしていて。自分たちの世界観を、視覚でも出すためのものだと思っています。
今回のGOATのフーディーは、フィッティングのときから形がすごく好みでした。フードもしっかり形が残るし、暖かい。グッズとして気に入って着るのもあるけど、普通にファッションとして着られるのがいいですね。
告知の写真を出したときから「パーカー可愛い」と反応をもらっていて、実際にライブで着てくれる人もいました。気に入ってもらえている感じがあって、嬉しかったです。大阪公演の販売分が売り切れたことは、今このインタビューで初めて知りました(笑)。
肺(Dr.)
今回はみんなのアドリブで撮っていたので、それぞれ動きも違うんですけど、同じフーディーを着ていることで、映像にはまとまりが出たと思います。場所が変わっても、4人で同じ世界の中を遊び回っている感じがあって。
グラフィックも、よく見るとトイレになっている。そのちょっと変な感じが、曲や映像の雰囲気にも合っていたと思います。腎臓が作ったものをみんなで着て、それを僕が映像にする。メンバーそれぞれの作ったものが、一つのMVにつながったのも面白かったですね。
肝臓(Key.)
まとうものによって、思い浮かぶことが変わるんですよね。そのとき何をしているかで作る曲やアプローチも変わるので、洋服もインスピレーションの一部になっています。
今回のフーディーもラフに着られるし、ステージでも着られる。ジップをまたいでデザインが入っている感じも、バンドのグッズではあまり見たことがなくて、いいなと思いました。
小腸(Gt./Vo.)
見た目はむしろキモくして、出てきたときに「おっ」となるのを目指していて。僕らがこういう風貌で、こういう曲をやることには、バンドとしての意味があると思うんです。
どういう雰囲気でやるのかも、見られる側として考えています。チケットを買って観に来てもらっているので、自分たちがどういうスタンスでやっているのか、見え方は気を使っていますね。

Q5. 今回のツアーでは、どんなGeloomyを届けたいですか?
小腸(Gt./Vo.)
初めてのツアーなので、いろいろ調整しながら、Geloomyのワンマンを確立していきたいです。そのうえで、4人の遊び場をみんなに見てもらいたいですね。
今をメインディッシュとして生きたほうが楽しいんじゃないか、という気持ちがあるんです。将来やりたいことのためにお金を貯めて、今は我慢する。それももちろんいいと思うんですけど、僕としては、今を楽しみたい。
若いうちには若いうちの今があるし、年齢を重ねた人には、その年代ならではの今がある。その時期は今しかないんですよね。
だから、先送りするんじゃなくて、今を一緒に楽しむ。それがGeloomyのコンセプトで、4人ともそういう感じで生きているので。そういう意味での、僕らの遊びを見てもらえたらと思っています。

PROFILE
Geloomy
小腸(Gt./Vo.)、肝臓(Key.)、肺(Dr.)、腎臓(Ba.)による4人組ネオディスコバンド。音楽に加え、映像やグラフィックもメンバー自身が手がける。1stフルアルバム『MENU』を携え、初のワンマンツアー「FULL-COURSE」を開催中。
MVで着用したGOATのジップアップフーディーは、ツアー会場で販売。

ABOUT TO GO
GOATが展開するカルチャープロジェクト。音楽、映像、ファッションなどの領域で、アーティストやクリエイターのアイデアを共に形にしている。MVやライブ、プロダクト、コンテンツを通じて表現の場を広げ、そこから生まれる人のつながりやカルチャーを育てていく。
